キリギリス 2006 2 19
日本の株式市場は、短期的には問題ないと思いますが、
長期的には、問題があると思います。
それは、日本人が、キリギリスになってしまったからです。
たとえば、2006年2月12日の朝日新聞のオピニオン欄には、こんな漫画があります。
キリギリスが楽しそうに歌っているのを見て、アリは、こう言います。
アリ 「君、年金の保険料、払った方がいいんじゃないの」
キリギリス 「老後は、生活保護で食べさせてもらうから、平気」
日本の繁栄発展は、勤労勤勉な国民性によるところが大きかったと思います。
つまり、日本の繁栄発展を作り出した日本人は、アリだったのです。
ところが、キリギリスの日本人が、多くなると、どうなるか。
日本人は、いつの間にか、「人種」が変わってしまったのか。
イソップ物語 Aesop's Fables 2005 5 23
暑い夏の日も、働くアリを見て、キリギリスは大笑いします。
キリギリスは、おいしいものを食べ、歌い、踊り、毎日が楽しくて仕方ありません。
しかし、冬が来ると・・・・・。
イソップ物語 Aesop's Fables 2005 4 20
アリとキリギリスの話は、誰でも知っているでしょう。
そういう話をすると、多くの人は、「私は、貯金している」と言うでしょうが、
今回、話をするのは、個人レベルではなく、国家レベルの話です。
少子化の進行によって、
日本が、アリとキリギリスの寓話のような状態になる可能性があるのです。
少子化は、年金制度の崩壊を招きます。
(現在の年金制度は、現役世代から高齢者世代への「仕送り」という仕組みになっています)。
少子化は、企業の売上高の減少を招きます。
(子供は、十数年経てば、消費者になります)。
(少子化→市場規模の減少→企業の売上高の減少→給料の減少)。
少子化は、税収の減少を意味します。
(子供は、十数年経てば、納税者になります)。
現在、景気が少し回復したからといって、
少子化対策を怠けていると、アリとキリギリスの寓話のような話になってしまいます。
暑い夏の日も働くアリを見て、キリギリスは大笑いします。
キリギリスは、おいしいものを食べ、歌い、踊り、毎日が楽しくて仕方ありません。
しかし、冬が来ると・・・・・。